フッ素と聞くと子供が歯医者に行って塗布をする…。
そんなイメージありませんか?
フッ素は子供だけでは無く大人にも良い効果を発揮してくれます。
歯磨き粉等に含まれているものもありますが、歯科医院でも塗布する事が出来ます。
今回は、フッ素について取り上げます。
また、歯科医院で塗布するものと、歯磨き粉に含まれているものとではどの様な違いがあるか、フッ素塗布の効果についてまとめました。
フッ素はどの様な働きをしてくれるのでしょうか?大きく分けて3つの効果をもたらしてくれます。
虫歯菌は糖分や歯垢から虫歯の原因となる酸を作り出します。
フッ素にはこの虫歯菌の働きを弱める効果があるので、虫歯の原因となる酸の量を減少させる効果があります。
フッ素は溶け出してしまったカルシウムやリンを素早く歯に戻します。
それらを歯に戻す事で再石灰化が始まり、溶けてしまった歯の表面を修復することができます。
フッ素は歯の表面に作用して、歯質が強化されます。
これにより酸に溶けにくく、虫歯になりにくい環境になります。
フッ素にはこのように虫歯を予防する効果があり、子供だけでは無く大人にとっても良い働きをしてくれます。
フッ素には歯磨き等に含まれているものと、歯科医院で塗布するものがありますが、どの様な違いがあるのでしょうか?
歯磨き粉等に含まれているフッ素は毎日使用する事が出来ます。
毎日使用する事が出来るフッ素は1000ppm程度と濃度が決められています。
歯科医院で塗布するものに比べると濃度が少なくなりますが、毎日ケアする事で効果を発揮してくれます。
ジェル状になっている歯磨き剤はお口の中に残りやすく、また歯科医院で塗布するフッ素と併用が可能です。
歯科医院に来院して塗布するフッ素の濃度は9000ppm程度と毎日自宅で使用する事が出来るものに比べて約9倍になっています。
1度塗布すると、3か月期間をあけないと次に塗布する事が出来ません。
自宅で塗布するフッ素と歯科医院で塗布するフッ素を併用する事でより効果が期待する事が出来ます。
また歯科医院ではフッ素を塗布する前にクリーニングも行うので、日頃磨きにくい苦手な部分の汚れも除去する事が出来ます。
最近では虫歯になってから来院するのではなく、予防の為に歯科を来院するという予防歯科の考え方も増えてきています。
歯に良い効果をもたらすフッ素を取り入れてみてはいかがですか?
ひかり歯科クリニック山手台院
院長 北川 泰司