お口の中が乾燥していると感じたことはありませんか?
それは“ドライマウス”かもしれません。
ドライマウスは、何らかの原因で唾液の分泌量が少なくなり、お口の中が乾燥している状態です。
近年、ドライマウスを患う方は増加傾向にあります。
今回はドライマウスの対処法について解説していきます。
ドライマウスの影響について、ただ単に「お口の中が乾くだけ」と思っていませんか?
ドライマウスは多くの悪影響をもたらします。
口臭が強くなったり、歯周病の進行を早めたり、むし歯を作りやすくします。
それだけでなく、お口の中の粘膜が乾燥するため会話や食事をするときも痛みが出やすくなります。
ドライマウスは軽く見て良いものではないのです。
唾液の成分のほとんどは水分です。
そのため、体の中の水分が不足すると唾液の分泌量も減ります。
のどが渇いたと思う前に、水分補給するようにしましょう。
唾液を作っているところは主に3ヶ所あります。
そこを刺激してあげることによって、唾液の分泌促すことができます。
・耳下腺
耳下腺を刺激したいときは、耳たぶの前方の少しくぼんだところを親指の腹の部分で優しくクルクルと円を描くようにマッサージしましょう。
・舌下腺
顎の下を親指の腹でゆっくりと刺激しましょう。
徐々に唾液が出てくるのを感じると思います。
・顎下腺
顎のエラが張った部分の内側のくぼみを、優しく親指で刺激してください。
早食いや、あまり噛まずに食べることはよくありません。
ゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。
そうすることで唾液の分泌を促すことができます。
舌を動かすことによっても、唾液の分泌を増やすことができます。
舌を左右の口角に交互に付けたり、前にベーと出してから奥に引っ込める運動をしましょう。
また、上下の前歯の表側を舐めるように右に10回、左に10回まわすようにすると、唾液が出やすくなります。
お口の中が乾燥しやすい方は、マスクをして保湿するようにしましょう。
ドライマウスは、服用している薬が原因となっている場合もあります。
かかりつけ医に相談し、副作用の少ない薬に変更可能か相談してみましょう。
また、別の病気が原因となっている場合もあります。
その場合は検査を受けましょう。
お口の中の乾燥を軽く見ることなく、しっかりと対処していきましょう。
ひかり歯科クリニック山手台院
院長 北川 泰司