唾液は私たちがスムーズに食事をしたり、話したりするのを助けてくれます。
しかし、唾液は加齢とともに分泌量が減ってしまいます。
どうすれば唾液の分泌量を増やすことができるのでしょうか?
今回はその方法をご紹介いたします。
唾液は年齢とともに、徐々に分泌量が減ってしまいます。
唾液が出ないとどのような障害が起きるのでしょうか?
唾液は食べ物をひと塊りにして、飲み込みやすくするのを助けてくれます。
唾液が少ないと嚥下(えんげ)動作がスムーズにいかないため、誤嚥(食道ではなく気管に入ってしまうこと)が生じやすくなります。
※嚥下(えんげ)とは口の中の食物を食道へ飲み込むこと
唾液が出ないと舌などの動きが悪くなり、発音しづらくなります。
唾液が少ないと粘膜が乾燥するため、少しの衝撃で傷ができやすくなります。
お口の中が乾燥するため、口腔内細菌が増殖しやすくなります。
そのためむし歯や、歯周病になりやすくなります。
口腔内が乾燥すると細菌が増えるため、口臭が強くなります。
舌の表面に存在する味覚が、味を認識します。
しかし唾液が少なくなると味覚がうまく働かないため、味を感じにくくなります。
唾液は大きな役割を果たしているため分泌量を増やすことは大切です。
耳下腺を刺激するために、耳たぶの前方のくぼみを親指で円を描くようにマッサージしてください。
顎下腺を刺激するにはエラ部分の内側を指マッサージしましょう。
舌下腺を刺激するために、顎先の内側の柔らかい部分をマッサージしてください。
強く押しすぎないように、優しい力で行いましょう。
噛むことによって唾液腺が刺激されるため唾液が出やすくなります。
一口に30回を目安にして噛みましょう。
唾液成分のほどんどは水でできています。
こまめに水分を補給しましょう。
服用している薬の成分によっては、副作用として唾液の分泌が抑えられるものがあります。
お口がどうしても乾くのであれば、一度医師と相談して、副作用の少ない薬への変更が可能かどうか聞いてみましょう。
唾液を増やすために唾液腺マッサージをしたり、普段からよく噛むことを心掛けましょう。
また喉が乾いていなくても、こまめに水分補給するようにしてください。
そして服用中の薬が原因の場合は、 医師と相談してみましょう。
唾液を増やすために、ぜひ試してみてください。
ひかり歯科クリニック山手台院
院長 北川 泰司