お子様がいらっしゃる方は今の時期、歯科検診で虫歯と診断され、当院にて治療をしっかり受診されておられる方もいらっしゃると思います。
その時に保護者の方からよく色々な質問をいただくので、よろしければ参考になさって下さい。
口の中は虫歯の原因菌が常にいる場所であると同時に、ご飯を体に摂り入れるための入り口です。これらはどうしても避けることができません。虫歯の原因菌、糖、歯の3つが揃って、初めて虫歯が発生する条件が整います。
虫歯の原因菌によって甘味料(特にショ糖)が分解されて酸が産生され、その酸が歯を溶かしてしまうのです。又、甘い物の他に、コーラやソーダなどといった酸性飲料の多量摂取も虫歯の原因となります。
小児の虫歯は進行が速いのが特徴の1つです。痛くないからといって治療せずに放置していると、神経のある所まで歯が溶けていき、最悪の場合には神経を取らなくてはならなくなる可能性があります。
それは神経が弱まっているか、又は死んでしまったためと思われます。治ったわけではありませんので早急な治療が必要です。放ったままでいて、今度痛くなるのは重症化してしまった時です。
歯の表面が少し白くなった程度の軽い初期段階の虫歯は、フッ素や歯ブラシ等の管理次第で治るとされています。しかし、大きく穴のあいてしまった虫歯が自然に元通りになることはありません。
歯にはカルシウムやフッ素が含まれている食品やその吸収を早めるビタミンDを摂取すると良いとされています。カルシウムを摂るには魚介類・乳製品、ビタミンDが多く含まれる食材として、しいたけなどが挙げられますが、食事全体のバランス良く体に摂り入れる事が一番ではないかと思います。
ひかり歯科クリニック山手台院
院長 北川 泰司