自分は口臭があるんじゃないだろうか、また口臭を予防したいと思ってらっしゃる方はたくさんいると思います。
今回は口臭についてお話したいと思います。
口臭の1日の変化をみると朝食前の口臭が最も強く、朝食後の口腔清掃により減少します。
朝食を禁止した場合、昼食まで口臭は一定となります。
口臭を防ぐためにも朝食はしっかり食べましょう。
また唾液が減ると口臭は増加します。
特にストレス下では唾液分泌量が減少し、口臭は増加します。
一時的な唾液分泌低下ではチューインガムなどで、唾液分泌を促進すると口臭は減少します。
口臭は大きく分けて以下3つに症状に分類されます。
①真性口臭症
②仮性口臭症
③口臭恐性症
真性口臭症とは、明らかに口臭が認められるもののことで、この中でもさらに分類されます。
これは原因疾患のない生理的なもので、治療としては口腔清掃指導となります。
これは口腔内の疾患(歯周病)や機能低下(唾液分泌低下)、舌苔、プラークによる口臭が原因です。
治療としては、歯周病治療や専門的清掃となります。
これは口腔内以外の耳鼻咽喉、呼吸器疾患などが原因となる口臭です。
患者さまは口臭を訴えるが、社会的容認限度を超える口臭は認められないもの。
治療としては、口臭が認められないことの説明やカウンセリングです。
患者さまの口臭は認められないが、カウンセリングや説明などでは、訴えの改善が期待できないもので、心療内科などへの紹介となります。
口臭について気になる方は、お気軽に歯科医師や歯科衛生士にお尋ねください。
ひかり歯科クリニック山手台院
院長 北川 泰司